「なんとなく肌の元気がない」「シミやくすみが増えた気がする」「最近、化粧ノリが悪い」──そんな肌の変化を“年齢のせい”と思っていませんか?
実は、肌の見た目年齢を大きく左右しているのは、加齢そのものではなく、日々浴びている紫外線による“光老化”であることがわかっています。皮膚科学の世界では、顔に現れる老化の約8割がこの光老化によるものともいわれるほどです😳
こうした背景から近年注目されているのが、「パルミチン酸レチノール」という成分です。レチノール(ビタミンA)の一種でありながら、肌への刺激が少なく、毎日使えるやさしさと確かな効果が特徴です✨
今回は、光老化のメカニズムとともに、パルミチン酸レチノールがなぜ効果的なのかを、この記事で解説していきます。
「光老化」とは何か?🌞⚡️
紫外線(UV-A・UV-B)をはじめとする太陽光の影響で肌がダメージを受け、加速的に老化していく現象のことを指します。これが「光老化」です⚡️
まずはUV-BとUV-Aによる光老化の違いを解説します。
☀️UV-B
UV-Aよりも波長は短め。表皮にダメージを与え、シミや炎症、乾燥の原因に。日焼けをした、シミができたという症状はUV-Bによるものです。
☀️UV-A
UV-Bよりも波長が長く、肌の奥深くまで到達します。肌の真皮層で働く、コラーゲンやエラスチンを分解し、ハリや弾力を奪ってたるみやシワを引き起こします。
このように、光老化は肌の構造そのものに影響を与え、見た目年齢を大きく引き上げてしまうのです。しかも厄介なのは、紫外線は日常生活の中でも無意識に浴びてしまっているということです。通勤🚃・買い物🛍️・家の中の窓越しの光🪟☀️、、、知らず知らずのうちに、肌は慢性的に光老化にさらされています。
レチノールって何?どんな種類がある?
「レチノール」とひと口に言っても、実はその種類や特性はさまざまです。レチノールは、作用の強さや安定性、肌への刺激の程度などによっていくつかのタイプに分類されます。それぞれの違いを理解することで、自分の肌質や目的に合った製品を、より的確に選ぶことができるようになります。
💛パルミチン酸レチノール
・構造:ビタミンA(レチノール)に、脂肪酸の一種「パルミチン酸」を結合させたもの。
・安定性:とても高く、酸化や光による変質に強い。
・肌へのやさしさ:非常にマイルドで、刺激がほとんどないため、敏感肌や初心者にも向いている。
・浸透性:脂溶性で皮脂とのなじみが良く、肌にゆっくりと浸透。
・効果の出方:作用が穏やかで、継続使用によって徐々に効果を実感できる。
・化粧品での用途:エイジングケア・トーンアップ・バリア機能の強化などに広く使用。
💛酢酸レチノール
・構造:ビタミンA(レチノール)に、**酢酸(アセテート)**を結合させたもの。
・安定性:比較的高いが、パルミチン酸ほどではない。
・肌へのやさしさ:こちらも低刺激でマイルド。
・浸透性:水溶性寄りで、浸透スピードはやや遅い。
・効果の出方:活性化に時間がかかるため、即効性は乏しい。じっくり使うことで効果が期待できる。
・化粧品での用途:主に保湿や肌の柔軟性向上、肌荒れ予防などの補助的役割として配合されることが多い。
💛レチノール(ピュアレチノール)
・構造:ビタミンAの純粋な形(活性のある状態)。誘導体ではなく、最も基本的なレチノイド成分。
・安定性:非常に不安定で、空気や光、熱で分解されやすい。製品設計に工夫が必要。
・肌へのやさしさ:作用が強く、赤み・皮むけ・乾燥などの反応(A反応)が起こりやすい。肌が慣れるまで注意が必要。
・浸透性:分子が小さく、肌にすばやく浸透しやすい。
・効果の出方:作用が直接的で早い。小ジワやくすみ、毛穴などへの変化が比較的短期間で期待できる。
・化粧品での用途:中級〜上級者向けのエイジングケア。本気の肌質改善を求める人に好まれる。
💛レチナール(レチナールデヒド)
・構造:ビタミンAが肌内でレチノイン酸へ変換される直前のかたち。レチノールより一段階活性が高い。
・安定性:中程度の安定性。レチノールよりやや安定しているが、保存状態には注意が必要。
・肌へのやさしさ:使用初期に反応が出ることもあるが、ピュアレチノールよりはマイルド。
・浸透性:浸透は早く、即効性を感じやすい。
・効果の出方:反応の早さと効果の高さのバランスが良く、人気の成分。肌の質感改善に優れる。
・化粧品での用途:攻めとやさしさの中間地点として注目されているが、製品数はあまり多くない。
💛レチノイン酸(トレチノイン)
・構造:レチノールの最終活性型。最も効果が強い形態。
・安定性:不安定で酸化しやすい。取り扱い・保管に注意が必要。
・肌へのやさしさ:作用が非常に強力なため、必ず副反応(A反応)が出ると考えた方がよい。赤み・皮むけ・乾燥が顕著。
・浸透性:皮膚に直接浸透し、真皮まで届く高い浸透力を持つ。
・効果の出方:即効性・効果ともに非常に高く、シミ・ニキビ・しわ治療など医療的アプローチに使用される。
・化粧品での用途:医師の処方が必要な“外用薬”としてのみ使用可能。自己判断での使用は推奨されない。ゼオスキンのセラピューティックプログラムで使用され、期間限定で使用することも多い。
これらの中でも、パルミチン酸レチノールは「継続しやすさ」と「肌へのやさしさ」を両立した存在。即効性はマイルドですが、長期的に肌の質を底上げしたい方に適したビタミンAとして、スキンケアのベースアイテムに選ばれることが多くなっています✨
なぜパルミチン酸レチノールは光老化に効果があるのか?
大きく分けて、肌を内側から立て直す3つの作用があります。
① 肌のターンオーバーを整える🌿
パルミチン酸レチノールには、肌細胞の生まれ変わり=ターンオーバーを促進する働きがあります。これにより、紫外線で傷ついた古い細胞が自然に剥がれ落ち、新しい肌が表面に出やすくなります。ターンオーバーの乱れは、メラニン色素が肌にこびりついてできてしまうシミ・くすみの原因にもなるため、肌の明るさ・透明感を取り戻すには欠かせないプロセスです。
② コラーゲンの生成をサポート🤲
肌のハリや弾力を支えているのが、真皮層に存在するコラーゲン。しかし紫外線はこのコラーゲンを分解してしまいます。パルミチン酸レチノールは、コラーゲンの産生を促す作用があり、たるみや小ジワの予防・改善に役立つと考えられています。加齢とともに失われやすい「ふっくら感」を内側から取り戻すサポートとなるでしょう。
③ 抗酸化作用で活性酸素をブロック❌
紫外線を浴びると、肌内部では活性酸素という有害な物質が発生します。これが細胞を酸化させ、老化を加速させる原因に。パルミチン酸レチノールは、この活性酸素を抑制する抗酸化作用を持ち、肌細胞の“サビ”を防ぎます。まさに、日々の紫外線ダメージに対する“盾”のような役割を果たすのです。
〜 ネクサスクリニックで取り扱う人気の3製品 〜
ネクサスクリニックでは、医師の診察のもと、肌の状態や目的に合わせてパルミチン酸レチノール製品をご紹介しています。パルミチン酸レチノールの他にもメーカーによって様々な美容成分を配合しており、悩みに応じて選択することが大切です。今回は、その中でも特に人気のある3商品をご紹介します。
💙ガウディスキン|エクラリバイブ
エクラリバイブは、パルミチン酸レチノールを主成分にしつつ、乾燥しやすい日本人の肌質を考えた高機能美容液です。シワやニキビ、肌のバリア機能を改善する7種のペプチドを豊富に配合。さらにビタミンC誘導体(APPS)やナイアシンアミドがくすみやシミをケアし、ヒト型セラミドやアミノ酸が潤いをしっかり保ちます。テクスチャーはクリーム状です。
💙スキンアミュレ|SAセラム
SAセラムは日本人の肌に合わせた皮膚科専門医開発の低刺激処方美容液です。パルミチン酸レチノールに加え、高浸透型ビタミンC誘導体、ナイアシンアミド、ビタミンE誘導体、抗酸化成分フラーレンも配合。ビタミンA誘導体をナノカプセルに包み込み、肌への刺激を抑えつつ深く浸透させます。鹿児島産の温泉水をベースに、肌の代謝を促しながら成分を角質層まで届けるのも特徴です。テクスチャーはとろっとした液体状です。
💙ゼオスキン|デイリーPD
ゼオスキンと聞くと副反応が強いイメージをお持ちの方も多いですが、デイリーPDは高濃度レチノールではなくパルミチン酸レチノールのため、敏感肌にも使いやすい美容液です。ゼオスキンは独自成分の開発も特化しており、赤みを抑える独自成分ZORR-S2®やバリア機能を強化するZPOLY™も配合されています。カプセル化ビタミンEが外的刺激や乾燥から肌を守り、潤いを保ちます。テクスチャーはクリーム状です。
パルミチン酸レチノールで、光老化対策始めませんか?☀️
肌の老化は気づかないうちに進み、その主な原因は紫外線などの“光”です。
パルミチン酸レチノールは、光老化をやさしく予防し、肌本来の活力を徐々に取り戻す成分。刺激が少なく安定しているため、レチノール初心者や敏感肌の方でも無理なく取り入れやすいのが大きな魅力です。
ネクサスクリニックでは皮膚科医が肌状態に合った最適なスキンケアを提案します。未来の肌のために、今日から“光老化対策”を始めてみませんか?
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